新卒で入社して1ヶ月。「もう辞めたい」と思うのに、甘えなのか本当に限界なのか分からず、動けないまま苦しくなっていませんか。
この記事では、まず“よくあるつらさ”と“見過ごしたくないサイン”を分けるチェックリストを用意しました。次に、辞めたい理由を【仕事/人間関係/体調】で切り分けて、今日できる対処と相談の進め方まで整理します。
※本記事は医療的な診断を行いません。強い不調がある場合は、早めに専門窓口へ相談してください。
入社1ヶ月で辞めたいのは“異常”ではない
1ヶ月目に負荷が跳ね上がる理由(環境・人・情報量)
入社1ヶ月は、能力の問題というより「環境変化の負荷」が最大化しやすい時期です。
- 生活が変わる(通勤、起床時間、疲労の蓄積)
- 人間関係が固定されていない(誰に何を聞けばいいか分からない)
- 暗黙知が多い(会社のルール、言葉、優先順位の付け方)
- 緊張が抜けない(“ミスできない”が続く)
この時期の「辞めたい」は、能力不足の証明というより、負荷が過剰になっているサインであることが多いです。
「辞めたい=逃げ」になりやすい思い込み
辞めたい気持ちに罪悪感が乗ると、判断が極端になります。
- 「辞めたら人生終わり」
- 「1ヶ月で辞めるのは甘え」
- 「迷惑をかけるくらいなら消えたい」
実際には、“残る/辞める”の前に、負荷を下げる・情報を揃える・相談するという中間ステップがあります。
まずはそこからです。
まず確認:危険サイン・要注意サインチェック(Yes/No)
ここは“気合でどうにかする”領域ではありません。該当が多いほど、優先順位は「頑張る」より「守る」です。
体調・睡眠・食欲など生活の崩れ(チェック)
以下で Yesが3つ以上なら、いったん立て直しが必要です。
- 寝つけない/途中で何度も起きる日が続く
- 食欲が落ちた/食べる量が極端に減った(または増えた)
- 出社前に動悸・吐き気・腹痛などが出やすい
- 休日も回復せず、疲労が抜けない
- ミスや忘れ物が急に増えた(集中できない)
出社前後の気分の落ち込みが続く(チェック)
- 朝になると強い憂うつが出て、身支度が止まる
- 仕事のことを考えると涙が出そう/出ることがある
- 「自分がいないほうがいい」と感じることがある
上の項目に該当する場合は、早めに 社内の相談窓口(人事・産業医・EAP等)、または 医療機関/公的相談窓口への相談も検討してください。緊急性が高いと感じるときは、迷わず地域の緊急窓口へ。
辞めたい理由を3つに切り分ける(仕事/人間関係/体調)
「辞めたい」を1つの塊で扱うと、解決策が見えません。まずは切り分けます。
下の表をコピペして、5分で埋めてください。
5分で埋まる“切り分けシート”
| 分類 | いま困っていること (事実) | いつ/どこで起きる? | 望む状態 |
|---|---|---|---|
| 仕事 | 例:指示が曖昧で手戻りが多い | 午後の締切前 | 優先順位が明確 |
| 人間関係 | 例:上司が怖くて質問できない | 朝会のあと | 質問の場がほしい |
| 体調 | 例:睡眠不足で集中できない | 平日毎日 | まず睡眠6時間 |
仕事:量が多すぎる?前提知識不足?指示が曖昧?
入社1ヶ月の「仕事がつらい」は、よくこの3つに分かれます。
- 量:そもそもタスクが多い/締切が現実的でない
- 前提:用語や背景が分からず、手が止まる
- 指示:ゴール・優先順位・完成基準が曖昧
→ 対策は「努力量」ではなく、確認の型(質問・報連相)を作ることに寄ります。
人間関係:上司が怖い/質問できない/放置される
人間関係が理由のときは、「相性」だけでなく仕組み不足のこともあります。
- 誰が決裁者か分からない
- 質問タイミングが取れない
- OJTが機能していない
→ ここは後述の「困りごと1枚」+相談テンプレで改善する余地が出ます。
体調:疲労の蓄積?通勤?睡眠不足?
体調要因が大きいと、仕事・人間関係の問題が“より悪く”見えます。
まず 睡眠・食事・入浴の最低ラインを作るだけで、判断が変わることがあります。
今日やること3つ(最短で楽にする)
①負荷を下げる(睡眠・食事・入浴の最低ライン)
“意識高い改善”は不要です。まずは土台だけ。
- 睡眠:今夜は「就寝前30分は画面を見ない」だけでもOK
- 食事:朝が無理なら「飲み物+バナナ」など最低限
- 入浴:湯船が無理なら温シャワーで体温を上げる
目的は、明日を完璧にすることではなく判断力を戻すことです。
②相談の準備(困りごとを1枚にするテンプレ)
相談が苦手な人ほど、「何を言えばいいか分からない」状態で詰まります。
以下を1枚にすると、上司/先輩/人事に話しやすくなります。
困りごと1枚テンプレ
- 目的:〇〇を決めたい/〇〇の優先順位を確認したい
- 事実:現状は〇〇で、△△に詰まっています
- 試したこと:□□までやったが、××が分かりません
- 提案:A案/B案なら進められそう。どちらが良いでしょう?
- 期限:いつまでに決める必要があるか(例:今日17時)
上司が怖い場合は、相談の切り出し方(口頭/メール例文)を別記事で用意します → 記事⑫:上司が怖くて相談できない:相談テンプレ
③“改善の期限”を決める(例:2週間)
辞めたい気持ちが強いときほど、無期限に我慢して悪化します。
逆に「まだ1ヶ月なのに即退職」も不安が増えやすい。
おすすめは 2週間だけ改善実験をして、結果で判断する方法です。
- 相談を1回入れる(困りごと1枚を使う)
- 優先順位の確認を毎日1回する
- 睡眠の最低ラインを守る(完璧でなくていい)
2週間後に「何が変わったか」を見て、残る/動くを決めます。
辞める前にできる現実的な選択肢(残る/異動/休む/辞める)
「辞めるか我慢するか」の二択にしないほうが、後悔が減ります。
残る場合:変えられる点を1つだけ特定する
残る判断をするなら、闇雲に頑張るのではなく変数を1つに絞ります。
- 指示が曖昧 → ゴール/優先順位の確認を毎日1回
- 量が多い → 期限調整の相談を入れる
- 質問できない → メール相談に切り替える
「全部つらい」を「ここがつらい」にできると、現実が動きます。
休む場合:相談先の候補(社内・社外)
体調の崩れが強いときは、休むのは逃げではなく回復の戦略です。
- 社内:人事、産業医、相談窓口(EAP等)
- 社外:公的な相談窓口、医療機関、労働相談(各自治体/労働局など)
※制度や窓口は地域・会社で異なるため、会社の規程や公的機関の案内を確認してください。
辞める場合:次の不安を減らす“最小準備”
もし辞める方向に傾いているなら、「勢い退職」ではなく最低限の準備で不安を減らします。
- 生活:固定費の把握(家賃/通信費/サブスク)
- お金:当面の生活費の目安、家族への共有
- 次:転職するなら「次に譲れない条件」を3つだけ決める
- 例:残業上限/教育体制/配属の透明性
退職手続きは会社ごとに違うので、詳細は就業規則や公的機関の情報も参照しつつ、必要なら労働相談も使ってください。
まとめ:1ヶ月目は「判断の前に、切り分けと相談の型」
- 入社1ヶ月の「辞めたい」は珍しくない(負荷が最大化しやすい)
- ただし生活が崩れているなら、まず守る(危険サインチェック)
- 「仕事/人間関係/体調」に分けると打ち手が見える
- 今日やることは、負荷を下げる→困りごと1枚→2週間の改善実験
次に読む
- 「辞める/残る」を体系的に判断したい → ピラー1:辞める/残る判断表(準備中)
- 上司が怖くて相談できない → 記事⑫:相談テンプレ(準備中)
- 朝起きられない・会社に行きたくない → 記事⑳:原因の切り分けチェック(準備中)

コメント